資金繰表とは?#34
資金繰り表とは?
資金繰りが滞らないように、お金の流れを集計して可視化した表です。
毎日・毎週・毎月といった一定の期間の現金(およびそれに準ずるもの)の収入・支出・残高を集計します。
資金繰り表の形式
資金繰り表にはきっちり決まった形式がないため、一見統一性がなく難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえればどれも同じ構成をしています。
資金繰り表の構成
ざっくり言えば、資金繰り表は、下のような構成になっています。
- 開始時の繰越残高
- 期間内の収入額
- 期間内の支出額
- 終了時の繰越残高
科目が専門的である以外は、現金出納帳(家計簿・こずかい帳)と何ら変わらないことが分かると思います。
資金繰り表の例
ここでは、月次資金繰表を例として構成を確認していきましょう
まず、前月からの繰越金額を確認してみましょう。
先頭の、収支区分に「前月繰越」と書かれた行が繰越行です。
前月からの繰越金額が1,070,000円であったことを意味します。
次に、収支区分が「経常収支」となっている部分に注目します。
入出金の欄が、入金・出金と分かれています。
それでは、経常収支のうち、「入金」の部分に注目します。
入金の中に、「売上収入」「その他収入」という科目区分が含まれています。
入金の合計が800,000円であることが分かります。
次に、経常収支のうち、「出金」の部分に注目します。
出金の中に、「仕入支出」「経費支出」「賃金支出」「その他支出」という科目区分が含まれています。
出金の合計が900,000円であることが分かります。
経常収支は、入金が800,000円、出金が900,000円ですので、差引100,000円のマイナスであることが分かります。
次に「経常外収支」を見ていきます。
今回の例では経常外収支はありませんので、「経常外収支 計」の欄は0となっています。
収支 = 経常収支 + 経常外収支 ですので、
= -100,000 + 0 = -100,000 となります。
翌月繰越残高
翌月の繰越残高は、前月の繰越残高 + 収支となりますので、
= 1,070,000 – 100,000 = 970,000 となります。